6月3日
入門72日目。魚鱗&墓経デビュー。
お経のテストにクリアすると、法要での維那・魚鱗・墓経、葬儀での魚鱗・鼓鈸、仏壇の精入れや精抜きなどの役に当たり、更に枕経や通夜などに出頭することになっている。
つまり、そのために覚えなければいけないことが無数にあり、ゴールが見えない。大体1年かけて覚えるらしい。
どれも自坊に帰ってから必要なことばかりだから、1年で僧堂を卒業するのであれば、他人よりも何倍も努力しなければいけない、と言われることがよく分かる。
さて、今日は法要での魚鱗&墓経のデビューの日だった。
魚鱗はお経毎に叩く速さが決まっているから、簡単そうに見えて難しい。墓経は開甘露門と舎利礼文、墓経用の回向を暗記していないとできない。
緊張したけど、大きな失敗もなく、上手くいったと思う。
まだまだ覚えることがたくさんあるけど、こうやって、出来ることが増えていくことは素直に嬉しい。
【雲水用語】
維那(いのう):お経の句頭を唱えて全体を指揮したり、回向を読んだりする役割の人。
魚鱗(ぎょりん):木魚のこと。
鼓鈸(くはつ):葬儀の際の鳴らしもののことで、チン(≒お鈴)・ポン(≒太鼓)・ジャラン(≒シンバル)とよく言われる。
自坊(じぼう):自分が所属する寺のこと。
開甘露門(かいかんろもん):故人様を供養する際に唱えるお経。お盆の棚経でも唱える。
舎利礼文(しゃりらいもん):納骨の際に唱えるお経。
回向(えこう):供養するための呪文のようなもの。
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