2016年11月28日月曜日

五観文クリア!


五観文(ごかんもん)は、主に禅宗において食事の前に唱えられる偈文。
宗派によって、若干お経が違うようですが、臨済宗は以下の通り。

『一つには功(こう)の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量る』
この食事が出来るまでに、いかに多く人の手間と労力が費やされているのか考え、自然への感謝の気持ちを忘れてはいけない。

『二つには己が徳行(とくぎょう)の全闕(ぜんけつ)を忖(はか)って供(く)に応ず』
自分の行いが、この食事を頂く価値があるかどうか反省します。
※全闕忖るとは、全(まっとうした)か闕(欠けている)かを推し量ること。

『三つには心(しん)を防ぎ過貧等(とがとんとう)を離るるを宗とす』
食べ物に対して不平や不満を抱かず、飲み過ぎ、食べ過ぎの貧る心を起こさないように誓います。

『四つには正(まさ)に良薬(りょうやく)を事とするは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり』
食事とは良薬であり、心身共に健康でいるために頂きます。

『五つには道業(どうぎょう)を成(じょう)ぜんが為に応(まさ)に此(こ)の食(じき)を受くべし』
この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。

17巻クリア。
あと1巻と思いきや、実は22巻覚える必要があることが判明したため、
あと5巻となりました。。。

2016年11月22日火曜日

折水偈&粥畢偈&食畢偈クリア!



折水偈(せっすいげ)&粥畢偈(しゅくひつげ)&食畢偈(じきひつげ)
喫粥偈・喫斎偈・生飯偈は食前に唱えるお経に対して、これらは食後に唱えるお経。

折水偈と食畢偈では、食事ができたことへの感謝の気持ちを伝える。
粥畢偈では、禅宗では生活そのものが修行という考えであるため、正しい食事作法で食事を頂くことが修行の道であることを肝に銘じる。

これで16巻クリア。
あと2巻!

2016年11月20日日曜日

四弘誓願文クリア!



四弘誓願(しぐせいがん)は仏教を信ずる者として、まず誓うべき四つの基本的な誓いです。

その誓いとは、
1.衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんどー) この世のあらゆる生き物が幸せになれるように勤める。
2.煩悩無尽誓願断(ぼんのうむじんせいがんだん) 尽きることのない煩悩を断つ。
3.法門無量誓願学(ほうもんむりょうせいがんがく) 壮大なお釈迦様の教えをすべて学ぶ。
4.仏道無上誓願成(ぶつどうむじょうせいがんじょう)最上の悟りを得て必ず成仏する。

若干の違いはあるようですが、どの宗派でも唱えるようですね。

残り5巻!

2016年11月19日土曜日

舎利礼文クリア!


舎利礼文(しゃりらいもん)。
このお経は、お釈迦様の遺骨(=舎利)に対して、礼敬の意を述べています。
枕経、葬儀、火葬場で唱えられます。
※枕経とは、亡くなられてからまず最初に行われる仏教儀式。故人の枕元でお経を唱えることから枕経と呼ばれます。

余談ですが、寿司屋でいうお米の「シャリ」は、色や形が火葬後の遺骨(=舎利)に似ていることから名付けられたようです。

意味としては、
一心に、あらゆる功徳を具えている釈迦如来に敬意をもって礼拝いたします。
我々が礼拝して敬えば、仏は我々の中に入り、我々は仏の中に入って、仏と一体になるのです。
そして、仏と心が通い合うために、我々は悟りを得るのです。
仏は人々に利益を与え、他者に対する慈悲(思いやり)を持ち、煩悩のない最高の悟りに到達します。
ですから、我々は今まさに礼拝するのです。

お経の意味がわかると、なぜその場面や時期に唱えるのか、が納得できますね。

残り6巻!

2016年11月15日火曜日

喫粥偈&喫斎偈&生飯偈クリア!


禅宗では、朝食のことを粥座(しゅくざ)と言います。お粥を頂くからです。
昼食のことを斎座(さいざ)と言います。清浄な食事という意味です。

まず、喫粥偈(きっしゅくげ)から。
『粥有十利(しゅうゆうじゅうりー)、饒益行人(にょういあんじん)、果報無辺(こほうぶへん)、究竟常楽(きゅうきんじょうらー)』

その意味は、お粥には10の利があって、修行者の役に立つ。その果報はきわまりなく、常に安楽となる。
ちなみに十利とは、
1:色 → 顔色を良くする
2:力 → 力がみなぎる
3:寿 → 寿命を延ばす
4:楽 → 食べ過ぎても苦しくならない
5:詞清弁 → 言葉が爽やかになる
6:宿食除 → 便秘にならない
7:風除 → 風邪をひかない
8:飢消 → 空腹を満たす
9:渇消 → 喉の渇きが消える
10:調適 → お腹の調子が良くなる

すなわち、血色を良くし、力を与え、寿命を延ばし、苦痛をなくし、言葉がはっきりし、胸のつかえが消え、風邪が治り、空腹が癒え、のどの渇きがなくなり、お通じがよくなるということ。


続いて、喫斎偈(きっさいげ)。
『三徳六味(さんてーるーみー)、施仏及僧(しぶきゅうずん)、法界有情(ほかいゆうじん)、普同供養(ふずんきゅんにょう)』

三徳とは「軽くあっさり」「清潔でさっぱり」「正しい手順で丁寧に」の三つ徳。
六味とは「淡い」「塩辛い」「辛い」「余り」「酸い」「苦い」の六つの味。

この意味は、御飯には三つの徳と六つの味つけがある。それを仏及び修行僧に施し、全ての世界に生きる者に、ひろく供養すること。


最後に生飯偈(さばげ)
『汝等鬼神衆(じてんきじんしゅう)、我今施汝供(ごきんすじきゅう)、此食遍十方(すじへんじほう)、一切鬼神共(いしいきじんきゅう)』

生飯というのは、餓鬼への施し。
お盆で読むお経『甘露門(施餓鬼)』の中に出てくる一節で、食事の際にも、この生飯偈を唱えます。
禅僧は、食事の際には必ずこの偈を唱えながら、自分のお椀に盛られたごはんをひとつまみ、鬼神・餓鬼・衆生へのお供えとして差し出します。

これで11巻クリア。
ちなみにお経は1巻、2巻、、、と数えるようです。
昔は、巻物になっていたことが由来とか。
残り7巻!

2016年11月10日木曜日

「山奥の禅寺でプチ修行」全3回終了!


11/10(木)に第3回目の「山奥の禅寺でプチ修行」という坐禅と写経のイベントを開催し、今回は5組9名のご参加。嬉しかったのは、地元から3名の方が、少しでも地域の賑わいになれば、と応援に駆けつけて頂けたこと。
外は4度と冬の訪れを感じる気温でしたが、今回も参加者に恵まれて会場内は非常に暖かい雰囲気でした(^^)

さて、9月から始まった全3回のイベントが無事終了しました。
私にとっても初めてのチャレンジで最初はすごく不安でしたが、予想以上に大勢の方に参加して頂き、何よりも喜んで頂けたことが本当に良かった!
人を受け入れるということはすごく気を遣いますし、エネルギーを消費しますが、3回とも心地よい疲れがまた快感でした。

全3回の参加者は26名。
結果は以下の通りです。

満足度:平均4.8
喜んで頂けて本当に良かった!
価格:平均4.2
お住まい地域による金銭感覚の違いがあるようです。
市街地に住む方は”お得”、近隣に住む方は”ちょうどよい”、と答えられる傾向がありました。


70代の方はほとんどが地元の方です。働き世代の方にも大勢ご参加頂けて良かったです!
圧倒的に女性が多かったです。男性はご夫婦やカップルで、一緒について来られた方がほとんどでした。
岐阜が一番が多く、次に近隣の関や郡上でした。
目安として1時間圏内。どうしても参加したい企画には2時間圏内、といった傾向があるような気がしました。

反省点も多々ありますが、自分自身もっと勉強して、次回は更に良い企画に磨き上げていきたいと思います。参加者、特に地元の方々から、”是非続けていってもらいたい。””檀家として地元としてすごく嬉しい。”という声を頂戴しました。
そのような声もあって、この3回のイベントを通じて、私にとって新たな目標ができました。
それは、”毎月1回は禅や仏教に関わる何かしらのイベントを開催して、人が集まるお寺にすること”です。

ご参加頂いた参加者の皆様、特に集客でサポート頂いたNPO法人ORGANの皆様、本当にありがとうございました!!

2016年11月8日火曜日

特別展「禅-心をかたちに-」


先日、東京国立博物館で開催中の臨済禅師1150年、白隠禅師250年遠諱記念特別展「禅-心をかたちに-」に参加して参りました。

臨済宗・黄檗宗15派の各本山や末寺、塔頭に伝わる高僧の肖像や仏像、絵画、工芸など多彩な美術品の展覧会で、日本における禅僧たちの足跡や禅宗の教えが日本文化に対して、果たしてきた役割が紹介されています。

会場内は一切の写真撮影、スマホ操作、鉛筆以外の使用禁止など、かなり多くの制約があり静寂な雰囲気でしたが、非常に大勢の方で美術品を見るのに人とぶつかるほどの盛況で、禅の人気を感じました。

興味深かったのは、戦国武将と禅僧との関わり。
戦国時代、織田信長、今川義元、武田信玄、伊達政宗など名立たる戦国武将のブレーンが禅僧であり、禅僧は武将に対して、禅の教えを説いたり、時に参謀として戦略の相談に乗ったりしたようです。武田信玄や上杉謙信、黒田官兵衛のように自ら出家した武将もいるわけで、禅の何に惹かれたのか、大変興味深いです。このテーマに関してリサーチし、近い将来のうちにブログで紹介したいと思います。

この特別展は、11月27日まで開催していますので、ご興味のある方、是非行ってみて下さいね!

会場内ショップで見つけたのがこちらの2冊。
・「ZEN 更新を続ける21世紀の禅」
日本の禅から世界のZENへ。
禅とZENを取り巻く伝播の背景や、アメリカ西海岸での最新のZENの実態が気になり購入。
距離的になかなか行けない場所ですが、いつか現地訪問して、直接熱を感じたいところです。
・「How to do ZAZEN」
修行僧のほとんどが外国人である岡山・曹源寺の住職、原田老師が坐禅の入門手ほどきを英訳したもの。
外国人に対して禅や坐禅をどのように伝えているのか気になり、また語学習得も兼ねて購入。
禅寺で唱えるお経を英語訳されてるのも非常に興味深いです。
曹源寺には、専門道場での修行を終えてから訪問できればと。