2018年6月28日木曜日

前堂職試験

先日、本山である妙心寺にて2泊3日で、前堂職法階取得研修会が開催されました。
研修会という名ですが、歴とした試験です。

筆記試験(仏教学、禅・妙心寺の歴史、禅語、人権問題など)50点、法式(仏具の取扱と作法)10点、読経10点、法話10点、研修中に提出するレポート10点、研修中の態度10点、合計100点満点中65点以上が合格となります。

住職になるまでのハードルはいくつかありますが、まずは専門道場での修行、次は前堂職試験。

何点だったか分かりませんが、本山から合格通知が届きました。
ひと安心、、、と言いたいところですが、垂示式が終わるまでは気が抜けません。

少し長くなりますが、法階、垂示式について説明します。
前堂職(ぜんどうしょく)というのは、臨済宗妙心寺派の僧侶としての法階(=階級)の一つで、全部で14階級あります。これまでは、下から数えて2番目、つまり僧侶としてはレベル2でした。前堂職はレベル5、和尚の階級で自坊(じぼう:自分が関わる寺)では副住職に就任できます。専門道場で修行すると、前堂職試験を受験する資格が得られます。今回の合格でレベル5になれるわけですが、垂示式(すいじしき)が終わって初めて和尚さんになれます。垂示式というのは、本山で開催される小僧から和尚になるための儀式で、おそらく秋頃に行うことになりそうです。垂示式が終わって、ようやくひと息つけるのではないかと。でもまだ先があり、自坊の住職になるには、レベル9の階級が必要で、1年につき最大でも1レベルUPなので、最低でもあと4年かかるということになります。

次は垂示式に向けた準備。
専門道場で修行をしていたという証明書が必要なので、来週、3ヶ月ぶりに道場に行って参ります。少し緊張します。。。

2018年6月26日火曜日

「文さんの一日一禅」始めました。

約1年半ぶりの更新になります。
掛搭(かとう:道場に入門すること)する前に更新出来ていませんでしたが、実は昨年3月から1年間修行に行っておりました。

僧堂(そうどう:専門道場のこと)では、”文(ぶん)さん”と呼ばれていましたので、ブログのタイトルを改名し、心機一転してブログを再開します。

僧堂では、必ず”◯◯さん”と呼ばれます。私の場合は本名を音読みにして、”ぶんさん”と呼ばれていました。他には例えば、”どっさん(道さん)”、”じゅっさん(樹さん、寿さんなど)”、”ゆっさん(優さん、雄さんなど)”、”じゅんさん(純さん、順さんなど)”です。

このように、禅の世界では当たり前でも、一般社会から見たら特別なことがたくさんあります。
このブログでは、一般の人に対して、分かりやすく出来れば面白く、禅のことや仏教のことを伝えられたらと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。