2016年10月16日日曜日

世尊偈クリア!


世尊偈(せそんげ)とは、観音経の後半部分のこと。
「世尊妙相具(せそんみょうそうぐー)」と唱え始め、偈(詩)で書かれているため、世尊偈と呼ばれています。

世尊偈は経本だと8ページ分の長さですが、今回は覚えるのに2週間かかりました。。。
今までとは違ってなぜか記憶が定着せず、覚えたと思ったら覚えた箇所を忘れてしまうのを繰り返し、苦労しました。

では、内容に触れたいと思います。
観音経は、今を生きる人に大切な教えを説いてくれるお経だと思います。

観世音菩薩(=観音様)が、私たちが人生で遭遇するあらゆる苦難に際し、観世音菩薩の偉大なる慈悲の力を信じ、その名前を唱えれば、必ず観音様がその音を聞いて救ってくれる。
そして自らが観音様になり、慈悲をもって困っている人を助けしなさい、というのが観音経の教えです。

あらすじは、無盡意菩薩(むじんにぼさつ)という菩薩が、お釈迦様に「どういうわけで観世音菩薩は”観世音菩薩”という名前がつけられているのでしょうか。」と質問し、その質問に対して、お釈迦様が回答します。

その回答とは、観世音菩薩は、多くの苦しんでいる人の事情や境遇に合うように三十三身に変化して救ってきました。
つまり、世の音を観ずる(知る、察する)という意味で、観世音と名付けられたのです。

その後にどんな功徳があるのか具体的に挙げられます。
わかりやすいものをいくつか紹介します。
・悪鬼や毒蛇に出遭っても、かの観世音菩薩の力を念じるならば、害されることはないであろう。
・悪獣に取り囲まれて鋭い爪や牙などで迫ってきても、かの観世音菩薩の力を念じるならば、たちまち遠方に行ってしまうであろう。
・トカゲ、蛇、マムシ、さそりのような毒虫が毒を出し迫ってきても、かの観世音菩薩の力を念じるならば、その声にしたがって逃げ去っていくであろう。
・雷が太鼓のように鳴り響くとか、稲妻が光るとか、ひょうが降ってくるときでも、かの観世音菩薩の力を念じるならば、たちまち静まって害をうけることはないであろう。
・大勢の人びとが色々な困難に遭い、はかりしれない苦しみが身に迫ってきた時、観世音菩薩の最も優れた不思議な智慧の力によって、大勢の人を世間の苦しみから救っているのである。
・観世音菩薩は色々な悪趣におもむき、地獄、餓鬼、畜生、生老病死の様々な苦しみを次々救っていくであろう。

そして最後は、
お釈迦様が観世音菩薩のお話をされた時に、その場にいた八万四千人の人々は皆、最高の悟りを求め、それに向かうと決心したところで、終わりです。

観音経は世間に伝えていきたいお経の一つです。
お経の意味がわかると、仏教やお寺がもっと身近な存在になるのではないかと。
お寺でお経解説の講座をしてもよし、お経クイズやお経アプリをつくってもよし。
できそうなことがたくさんありますからね。

これで8つクリア。
ようやく折り返し地点です!

2016年10月12日水曜日

「山奥の禅寺でプチ修行」2回目終了!

9月に続き、10/12(水)に「山奥の禅寺でプチ修行」という坐禅と写経のイベントを開催しました。
平日開催だけど、本当に参加してくれる人はいるのかな、、、と心配していましたが、
平日の方が参加しやすい方もいらっしゃるようで、今回は7組11名の初の満員御礼。

前回も岐阜市と一宮市と遠方からでしたが、ありがたいことに今回も愛知県三河地方や岐阜県西濃地方のような片道1時間半や2時間以上かかる遠方からお越しの方もいらっしゃいました。
アクセスが悪くてもコンテンツ次第なのだと改めて実感。

禅や写経など非日常体験に興味がある方や、以前に上之保にある小学校の先生をされていた方、菩提寺以外のお寺に興味がある方、ご近所の方がお越しになられました。
参加者曰く、岐阜県内では、坐禅や写経などの体験がしたくてもできるお寺が少ないようです。
定期的に仏教や禅に触れられるお寺が増えるといいですよね。

さて、前回の反省点を踏まえ、終了時間がオーバーしないように、読経を2回、坐禅を15分×1回に、前回とは少し内容を変更。

<内容>
・自己紹介
・般若心経クイズ
・読経(般若心経)×2回
・坐禅 15分×1回
・写経(般若心経)
・おやつタイム(ゆずのパウンドケーキ)
・振り返り
・境内散策(希望者のみ)




参加者の方からはすごく喜んで頂けたみたいで良かったのですが、やはり全体で2時間はオーバーしてしまう。。。
最初から所要時間が2時間半とした方が良いかもしれない。
やってみて分かることがたくさんあります。今回もたくさんのことを学ばせて頂きました。

次回の11月は最終回。
次回はどんなご縁があるのか、楽しみにしてお待ちしております(^^)

2016年10月1日土曜日

仏頂尊勝陀羅尼クリア!


”仏頂尊勝陀羅尼(ぶちんそんしんどろに)”は、病悩消滅・長寿安楽・厄難除去の功徳があるとされている陀羅尼(呪文)です。

仏頂とは、仏様の頭のこと。
仏様の頭は独特な形をしています。頭のてっぺんが盛り上がり、大きなぽっちがあります。
それが仏様の証拠ということになり、いつのまにか仏様の頭頂部分を信仰する仏頂崇拝が生まれ、頭頂部分だけが仏様になった仏頂尊が誕生しました。
この仏頂尊の力を持つのが、仏頂尊勝陀羅尼ということになります。

日本で一般に良く知られたものであったことは、
この陀羅尼によって、百鬼夜行から救われたという話が「今昔物語」に書いてあります。

「今昔物語」には、藤原常行(平安時代の貴族)が百鬼夜行(鬼や妖怪が夜に列をなして歩き回ること)に出会った際に、仏頂尊勝陀羅尼を写経したものを身につけていたために、鬼に食べられずにすんだというエピソードが残っています。
京都の「東寺」に、仏頂尊勝陀羅尼が刻まれた石碑が残っているようですので、いつか見に行きたいものです!

先日紹介した”大悲呪”と同様に、陀羅尼です。
陀羅尼は漢文に翻訳せず、原文のサンスクリット語をそのまま唱えるため、意味が全く分からず、覚えるのにかなり苦労しましたが、今回は5日でクリア!
お経を覚えるコツを少し掴めたような気がしています。

自己流ですが、お経の覚え方をちらっとご紹介します。
例えば、

「びしゅだやー ぼだやー ばぎゃばてい」
⇒電話機を押すイメージで、(頭文字が)”ピポパ”

「はらだー ◯◯ そばはんばー 」
⇒原田さんが蕎麦を作っている。

「あゆさんだらにー ◯◯ うしゅにしゃ」
⇒鮎が鵜に食べられる。

「ただだぼだー くち はりびしゅてい」
⇒ぼた餅を口から食べる。

文字にしてみると、かなりふざけているようですが、極めて真剣です(笑)
パーツパーツに関連性をもたせると高い確率で定着します。
お経以外にも応用できそうなので、オススメです。

次はいよいよ観音経!
なんと経本26ページに渡る長編です!!
果たして、いつになったら覚えられるのやら。