2016年6月15日水曜日

お経について

こないだブログに書いた般若心経ですが、浄土真宗など一部の宗派では唱えないんですね。
最近まで知りませんでした。。。
あと宗派によって唱えるお経が全然違うんですね。
それぞれ意味があると思うのですが、それに関しては少しずつ調べていこうかと思います。

さて、今回はお経について。
お経とは、
ブッダが、45年かけて説いた教えである「経」
ブッダの弟子が守らなければいけない約束事や禁止事項である「律」
教団の学僧たちがブッダの教えを分析した「論」
この3つを総称してお経と呼びます。
日本でのお経の数は約3000部で、ほとんどが「経」のようです。

お経に触れる機会といえば、お葬式や法事のみという方も大勢いらっしゃるかと思いますが、
本来はお葬式や法事で唱えるためのものではなかったようです。
更に原初の仏教には、死者を供養する儀式はありませんでした。
中国で儒教の儀礼が仏教に取り込まれてから、日本に伝来にしたことがその理由と言われています。

でも、お経というものは、本当は生きているうちにこそ読まれるべきものだと思います。
臨済宗で般若心経と共に、よく唱えられる観音経も今を生きる人に大切な教えを説いています。
その教えとは、観世音菩薩(=観音様)が、私たちが人生で遭遇するあらゆる苦難に際し、観世音菩薩の偉大なる慈悲の力を信じ、その名前を唱えれば、必ず観音様がその音を聞いて救ってくれる。そして自らが観音様になり、慈悲をもって困っている人を助けしなさい、というのが観音経の教えです。

あのニ宮尊徳も観音経に強い信仰があったと言われています。
報徳記によると、若い時にある行脚の僧が観音経を唱えているのを聴いて観音経の奥義を悟り、
自ら二宮尊徳観音になって貧しい農村を救うことに一生を捧げたのです。
尊徳は、自分が強く願いさえすれば、必ず救われることを信じ、それを生涯のモットーとしたのかもしれませんね。

お経の意味を正しく理解し、分かりやすく解説すること。
これも僧侶がしなれければいけない務めだと思います。

2016年6月8日水曜日

はじめの一歩

久しぶりの更新です。
最近は、不足する仏教や禅に関する基礎知識を蓄積すべく、情報のインプットへの時間を大切にしているのですが、お世話になっているのが市立図書館です。
初心者や子どもにもわかりやすく仏教や禅を解説している本が充実していますし、何といっても無料で利用できるのは嬉しいですね。

特に感じるのは、仏教や禅を知れば知るほど今を生きる人にとって、生きていくうえで大切なヒントを与えてくれるものだ、ということです。
やはり、情報過多であったり、時間に急かされたりと精神的ストレスを感じやすい現代社会において、禅は自分自身を見つける良い機会を与えてくれます。
その中でも、超多忙な働き盛り世代に何か出来ることを考えていきたいなぁと。。。

まだ明確な答えは見つかっていませんし、その答えを見つけるために、はじめの一歩として「長良川おんぱく2016」に参加し、禅を取り入れたプログラムを提供させていただくことにしました。
※長良川おんぱく:長良川流域の各地で開催される、地域の人と場所の魅力を体験するイベント。


全国のおんぱくでは、以下のようなお寺を活用したプログラムが開催されてましたよ。
・坐禅
・写経
・念珠ブレスレットづくり
・修行体験
・ヨガ
・精進料理

開催期間は9月下旬~11月下旬。詳細は今月末までに決まりますので、決まりましたらお知らせします!