入門6日目。ようやく雲水生活が始まった日。
3月29日
ようやく入門が認められて雲水生活がスタートした。
隠寮相見があり、老師から
「数ある僧堂がある中でうちを選んで頂いたことに大変感謝申し上げます。今までの人生や経験を全て忘れてまっさらにするように。これまでのルールとは大きく違って戸惑うことが多いと思うけど、素直に謙虚になって修行に励んでもらいたい。奥さんのことを忘れるのは辛いことかもしれないけど、修行に集中して立派な僧侶になることが奥さんのためになると思って頑張ってもらいたい。」
というお言葉を頂戴した。
その後、荷物の検単があり、家族や今までの思い出写真、防寒用のスパッツ、家族に書こうと持ち込んだ手紙や辞書など、修行に関係ないものは全て没収された。写真だけは勘弁して下さい、とお願いしたけど、認めてもらえなかった。
そして、僧堂の伝統?!、新到いびりという謎の嫌がらせが一日続く。。。
坊さんがやることとは思えない!非道である!!
でも、お経のテストに合格すれば、ケータイが持てるようになる。
1ヶ月後の合格を目指して、がむしゃらに頑張る!
※補足:檀家さんがかなり多い寺であるため、宅経も多く外出する機会が多い。
そのため、檀家さんと連絡を取る必要があることから、ケータイを持つルールになっている。
【雲水用語】
・隠寮相見(いんりょうしょうけん):老師との初顔合わせの儀式で、住職の部屋に挨拶に伺うこと
・検単(けんたん):荷物の点検
・新到(しんとう):新人雲水
・宅経(たくぎょう):檀家さんのお宅に訪問して読経すること
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