日本で一番親しまれているお経、般若心経。
皆さんも、一度は読んだり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
では、有名な般若心経ですが、どんなお経なのか意味を知っていますか。
般若心経は、観音様が舎利子というお釈迦様の弟子に対して、お釈迦様の教えを説いたお経です。
冒頭の「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」にもあるように、
・仏説:仏様が説く
・摩訶:ものすごい
・般若:智慧
※語源はサンスクリット語の「プラジュニャー」。プラ=極めて、ジュニャー=知るという意味。
「プラジュニャー」が俗語の「パンニャー」になって「般若」と漢訳された。
・波羅蜜多:悟りを開く
※語源はサンスクリット語の「パラミータ」。パラ=彼岸(向こう側)、ミータ=渡るという意味。
三途の川の向こう側に渡って悟りを開く。俗語の「パラミタ」になって「波羅蜜多」と漢訳された。
・心経:核心のお経
となり、一気に訳すと、「仏様が説く、仏様の智慧で悟りを開く核心をついたすごいお経」という意味になります。
何だかありがたい気がしてきます。
あと、般若心経の特徴は、仏教の根幹をなす”空”の哲学を説いていること。
この世の全ては”空”で実体がない、これに気づけば最高の智慧に達する、というものです。
”空”とは変化するということ。平家物語の冒頭に登場する”諸行無常”とも同義だと言えます。
それが何なんだ、ということになりますが、般若心経で”空”の哲学を説明するフレーズを紹介します。
・色即是空(しきそくぜくう):形あるもの(=色)は、即ち全て変化した結果、無くなる(=空)。
・空即是色(くうそくぜしき):変化して無くなった(=空)結果、様々な形あるもの(=色)が生まれてくる。
・五蘊皆空(ごうんかいくう):五蘊(=受:感じること、想:想像すること、行:行うこと、識:知覚すること、色:形あるもの)は、みんな無くなる(=空)。
ここからは私の解釈ですが、
だからこそ、無常の真理を受け止めて、目の前の一瞬一瞬、一日一日を大切にしよう。
辛いことや嫌なことがあっても、いつか終わるから踏ん張ろう。
生まれては滅びる無常の中で、無数の条件とご縁が重なって生まれたこと、今ここに居られることに感謝しよう。
と前向きにも穏やかな気持ちにもなれるお経だと思っています。
比較的短いお経なのですが、今の私にとって、お経の意味全て理解は出来ていません。。。
今回理解したことをベースに、もっと深いところまで理解できるように、日々、修行を積み重ねていきます。
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