入門5日目。5日間の入門試練をクリアできた節目の日。
ようやく雲水として認められ、いよいよ修行が始まります。
3月28日
5日間の試練に耐え、ようやく入門が認められた。
そのご褒美として?5日ぶりの入浴ができた。僧堂では入浴のことを開浴と言う。
他の道場では4と9がつく日しか開浴できないのだけど、老師のご配慮によりここでは毎日開浴できる。今日の風呂はめちゃくちゃ気持ち良かった。今までで一番かもしれない。
風呂に入ることは有り難いこと。老師に感謝。
夜8時頃に知客寮相見といって、雲水の中で最も偉い人と対面する儀式があった。
雲水は知客寮のことを”知客(しか)さん”と呼ぶ。
知客寮相見は暗い部屋に案内され、その部屋の正面に知客さんが座っていて隣には行灯が置かれいて、うっすらとしか知客さんの顔を見ることができなかった。
まるで時代劇のワンシーンのようで、いつの時代だよ!と、内心突っ込んでしまった。
知客さんの顔をジロジロ見ることも、話しかけることも許されず、ただひたすら低頭をする。時代劇の演者の気分だった。
知客さんから「僧堂では今までの経験をまっさらにして、修行に励むように。」と激励の言葉を頂く。
また、”しょうぶん”という名前を与えられることになったと発表され、明日からは”文(ぶん)さん”と呼ばれることになった。
いよいよ明日からだ!
【雲水用語】
・老師(ろうし):専門道場の住職のこと。
・開浴(かいよく):入浴のこと。4と9がつく日しか開浴できない道場が多い。例えば4、9、14、19日など。
・知客寮(しかりょう):雲水の中で最も偉く意思決定権を持つ。外部からの来客の接待を行う。
・相見(しょうけん):対面すること。
・低頭(ていとう):頭を低く下げる。土下座のポーズをする。
※使用シーンによって意味が変わる用語もありますが、わかりやすさを第一に表現しています。
2018年7月31日火曜日
2018年7月24日火曜日
雲水日記1
禅宗では修行僧のことを雲水(うんすい)といいます。
実は、修行中密かに日記をつけていました。
なぜ密かなのか、それは没収される可能性があるからです。
修行道場の様子は門外不出であり、グーグル先生に聞いても教えてくれません。
映画「ファンシィダンス」のように少しでも禅に対して興味を持ったり、理解したりして頂ければと思い、日記の一部を公開したいと思います。
まずは入門編。
禅道場に入門することを掛搭(かとう)といいます。
掛搭できる期間が春か秋と決まっていて、いつでもできるわけではありません。
しかも、すぐに受け入れてもらえるわけではなく、最初に5日間の入門試験が課せられます。
最初の2日間は庭詰め(にわづめ)といって、朝から夕方くらいまで低頭(ていとう:頭を低くする、いわゆる土下座のポーズ)をし続けます。その後3日間は旦過詰め(たんがづめ)といって、6畳1間を与えられ一日中座禅をし続けます。
それが終われば、正式に修行僧として受け入れてもらえるという流れです。
3月24日
いよいよ掛搭の日がやってきた。
家族に見送られ、7時頃に入山した。
玄関にて
僕「頼みましょー!!!」と低頭のポーズで腹の底から大声を出し、入門の意思を伝える。
すると、先輩雲水が登場し
先輩「どーれー!いずこより?」とどこから来たのかと尋ねられる。
僕「(いずこって?いつの時代だよ。。。と内心思うが)●●寺徒弟(とてい:弟子)◯◯と申します。当道場に掛搭致したく、お取次をお願い致します。」
先輩「当道場はただいま満員に付き、他の道場に足元の明るいうちに御巡り下さい。」と入門を断られる。
僕「(このやりとり、事前に聞いていた通りだ。”良し”、と言われるまで頭を下げ続けねば。)」
といった具合に、7時から夕方までは食事と東司(とうす:トイレのこと)以外はずっと低頭の姿勢。
途中、これは夢なのかと何度も思った。
そして旦過詰めが終わる5日間は風呂、歯磨き、ひげ剃りが許されない。早速試練だ。今日は長い一日だった。。。
実は、修行中密かに日記をつけていました。
なぜ密かなのか、それは没収される可能性があるからです。
修行道場の様子は門外不出であり、グーグル先生に聞いても教えてくれません。
映画「ファンシィダンス」のように少しでも禅に対して興味を持ったり、理解したりして頂ければと思い、日記の一部を公開したいと思います。
まずは入門編。
禅道場に入門することを掛搭(かとう)といいます。
掛搭できる期間が春か秋と決まっていて、いつでもできるわけではありません。
しかも、すぐに受け入れてもらえるわけではなく、最初に5日間の入門試験が課せられます。
最初の2日間は庭詰め(にわづめ)といって、朝から夕方くらいまで低頭(ていとう:頭を低くする、いわゆる土下座のポーズ)をし続けます。その後3日間は旦過詰め(たんがづめ)といって、6畳1間を与えられ一日中座禅をし続けます。
それが終われば、正式に修行僧として受け入れてもらえるという流れです。
3月24日
いよいよ掛搭の日がやってきた。
家族に見送られ、7時頃に入山した。
玄関にて
僕「頼みましょー!!!」と低頭のポーズで腹の底から大声を出し、入門の意思を伝える。
すると、先輩雲水が登場し
先輩「どーれー!いずこより?」とどこから来たのかと尋ねられる。
僕「(いずこって?いつの時代だよ。。。と内心思うが)●●寺徒弟(とてい:弟子)◯◯と申します。当道場に掛搭致したく、お取次をお願い致します。」
先輩「当道場はただいま満員に付き、他の道場に足元の明るいうちに御巡り下さい。」と入門を断られる。
僕「(このやりとり、事前に聞いていた通りだ。”良し”、と言われるまで頭を下げ続けねば。)」
といった具合に、7時から夕方までは食事と東司(とうす:トイレのこと)以外はずっと低頭の姿勢。
途中、これは夢なのかと何度も思った。
そして旦過詰めが終わる5日間は風呂、歯磨き、ひげ剃りが許されない。早速試練だ。今日は長い一日だった。。。
2018年6月28日木曜日
前堂職試験
先日、本山である妙心寺にて2泊3日で、前堂職法階取得研修会が開催されました。
研修会という名ですが、歴とした試験です。
筆記試験(仏教学、禅・妙心寺の歴史、禅語、人権問題など)50点、法式(仏具の取扱と作法)10点、読経10点、法話10点、研修中に提出するレポート10点、研修中の態度10点、合計100点満点中65点以上が合格となります。
住職になるまでのハードルはいくつかありますが、まずは専門道場での修行、次は前堂職試験。
研修会という名ですが、歴とした試験です。
筆記試験(仏教学、禅・妙心寺の歴史、禅語、人権問題など)50点、法式(仏具の取扱と作法)10点、読経10点、法話10点、研修中に提出するレポート10点、研修中の態度10点、合計100点満点中65点以上が合格となります。
住職になるまでのハードルはいくつかありますが、まずは専門道場での修行、次は前堂職試験。
何点だったか分かりませんが、本山から合格通知が届きました。
ひと安心、、、と言いたいところですが、垂示式が終わるまでは気が抜けません。
少し長くなりますが、法階、垂示式について説明します。
前堂職(ぜんどうしょく)というのは、臨済宗妙心寺派の僧侶としての法階(=階級)の一つで、全部で14階級あります。これまでは、下から数えて2番目、つまり僧侶としてはレベル2でした。前堂職はレベル5、和尚の階級で自坊(じぼう:自分が関わる寺)では副住職に就任できます。専門道場で修行すると、前堂職試験を受験する資格が得られます。今回の合格でレベル5になれるわけですが、垂示式(すいじしき)が終わって初めて和尚さんになれます。垂示式というのは、本山で開催される小僧から和尚になるための儀式で、おそらく秋頃に行うことになりそうです。垂示式が終わって、ようやくひと息つけるのではないかと。でもまだ先があり、自坊の住職になるには、レベル9の階級が必要で、1年につき最大でも1レベルUPなので、最低でもあと4年かかるということになります。
次は垂示式に向けた準備。
専門道場で修行をしていたという証明書が必要なので、来週、3ヶ月ぶりに道場に行って参ります。少し緊張します。。。
2018年6月26日火曜日
「文さんの一日一禅」始めました。
約1年半ぶりの更新になります。
掛搭(かとう:道場に入門すること)する前に更新出来ていませんでしたが、実は昨年3月から1年間修行に行っておりました。
僧堂(そうどう:専門道場のこと)では、”文(ぶん)さん”と呼ばれていましたので、ブログのタイトルを改名し、心機一転してブログを再開します。
僧堂では、必ず”◯◯さん”と呼ばれます。私の場合は本名を音読みにして、”ぶんさん”と呼ばれていました。他には例えば、”どっさん(道さん)”、”じゅっさん(樹さん、寿さんなど)”、”ゆっさん(優さん、雄さんなど)”、”じゅんさん(純さん、順さんなど)”です。
このように、禅の世界では当たり前でも、一般社会から見たら特別なことがたくさんあります。
このブログでは、一般の人に対して、分かりやすく出来れば面白く、禅のことや仏教のことを伝えられたらと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
掛搭(かとう:道場に入門すること)する前に更新出来ていませんでしたが、実は昨年3月から1年間修行に行っておりました。
僧堂(そうどう:専門道場のこと)では、”文(ぶん)さん”と呼ばれていましたので、ブログのタイトルを改名し、心機一転してブログを再開します。
僧堂では、必ず”◯◯さん”と呼ばれます。私の場合は本名を音読みにして、”ぶんさん”と呼ばれていました。他には例えば、”どっさん(道さん)”、”じゅっさん(樹さん、寿さんなど)”、”ゆっさん(優さん、雄さんなど)”、”じゅんさん(純さん、順さんなど)”です。
このように、禅の世界では当たり前でも、一般社会から見たら特別なことがたくさんあります。
このブログでは、一般の人に対して、分かりやすく出来れば面白く、禅のことや仏教のことを伝えられたらと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
2016年12月9日金曜日
卻瘟神呪クリア!
卻瘟神呪(ぎゃくおんじんしゅ)は、普段では唱える機会があまりないお経ですが、僧堂(修行道場)では毎日唱えます。
伝染病の魔除けのお経とのこと。
これで22巻全てクリア!
入門まで残り約3ヶ月。
残りのミッションは、2つ。
1.観音経(かんのんぎょう)を覚えること。
なんと経本26ページ。。。
後半部分の世尊偈(せそんげ)は覚えたので、残りは前半部分の18ページです。
2.無門関(むもんかん)を読破すること。
無門関とは、13世紀に中国の宋時代の禅僧、無門が収集した公案集のこと。
臨済宗では、僧堂での修行中に公案(こうあん)という修行僧が悟りを開くための、なぞなぞのような問題が出されます。
例えば「犬に仏性があるのか。」「両手で手を叩けば音が聞こえる。では片手だとどのような音がするか。」「400メートル先にあるロウソクの火を消してみなさい。」
という公案が与えられます。
禅のテキストである「無門関」「臨済録(りんざいろく)」「碧巌録(へきがんろく)」等から出題され、禅の悟りに導かれます。
9月からお経を真剣に覚え始めてちょうど3ヶ月。
ひとまず、最低限やるべきことはクリアできました。
2016年12月8日木曜日
懺悔文&三帰戒クリア!
臨済宗では、懺悔文(さんげもん)は、葬式の際に唱えるお経で、三帰戒(さんきかい)は、葬式と結婚式で唱えるお経。
まず懺悔文から。これまでに犯した罪や過ちをを懺悔し改める言葉です。
『我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)』
私は、昔からたくさんの悪をなしてきました。
『皆由無始貪瞋癡(かいゆうむしとんじんち)』
果てしない過去の世から、欲望と怒りと愚かさによって、
『従身口意之所生(じゅうしんくいししょしょう)』
身の行いと、口にする言葉と、迷いの心から生じ、積み重ねてしまった悪です。
『一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)』
それらの全てを、私は今、懴悔いたします。
次に三帰戒。仏・法・僧に帰依することを誓います。
仏とは、仏様(悟りを開いた人)のこと。
法とは、仏様の教えのこと。
僧とは、仏様の教えを守り、修行・生活する人のこと。
残り1巻!
2016年12月7日水曜日
十仏名クリア!
十仏名(じゅぶつみょう)は、食事の時や、葬儀の際に唱えるお経です。
数字は”十”ですが、単に”10”ではなく”あらゆる”仏様という意味があります。
『清浄法身毘盧舎那仏(しんじんぱーしんびーるーしゃーのーふー)』
清らかでけがれのない毘盧舎那仏
※毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)とは、奈良の大仏で有名な仏様。
毘盧舎那とは、太陽の意味で、宇宙の中心から太陽のように照らし続けます。
『円満報身盧遮那仏(えんもんほうしんるーしゃーのーふー)』
欠点がなく完璧な毘盧舎那仏
※盧遮那仏(るしゃなぶつ)=毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)
『千百億化身釈迦牟尼仏(せんぱいかーしんしきゃむにーふー)』
千百億のたくさんの化身の代表である釈迦如来(=お釈迦様)
『当来下生弥勒尊仏(とうらいあーさんみーりんそんぶー)』
将来地上に下りて来られる弥勒仏
※弥勒仏(みろくぶつ)とは、仏となってこの世にくだり、衆生を救済するという仏様。
『十方三世一切諸仏(じーほうさんしーいーしいーしーぶー)」』
東・西・南・北・東南・南西・西北・北西の八方と上方・下方というあらゆる空間と、過去・現在・未来の時間のなかの全ての仏
『大聖文殊師利菩薩(だいしんぶんじーすーりーぶーさー)』
もっとも聖なる文殊菩薩
※文殊菩薩(もんじゅぼさつ)とは、智慧の菩薩とよばれ、「三人寄れば文殊の知恵」の”文殊”のこと。
『大行普賢菩薩(だいあんふーえんぶーさー)』
もっとも実践・修行を重んじられる普賢菩薩
※普賢菩薩(ふげんぼさつ)とは、あらゆる場所に現れて命あるものを救う慈悲を司る菩薩。
『大悲観世音菩薩(だいひーかんしーいんぶーさー)』
もっとも慈悲を重んじられる観世音菩薩
※観世音菩薩(=観音様)
『諸尊菩薩摩訶薩(しーそんぶーさーもーこーさー)』
諸々の尊き菩薩たち
『摩訶般若波羅蜜(もーこーほーじゃーほーろーみ)』
偉大なる究極の智慧
残り3巻!
登録:
投稿 (Atom)